「授業の受け方」が合否を分ける!?授業ノートを工夫して塾を使わず東大に入ったキャストの話

2018年2月27日

一人の先生が1週間にする授業時間は合計13時間超、
加えて授業の準備にかける時間は週に約12時間と言われています。(※)

毎日の授業に生徒さんが真剣に取り組んでいれば、進路を考えるときにも有利になるのは言うまでもありません。大学入試では、授業で学んだ内容を基盤に、様々な問題が出題されるからです。

しかし、この授業を最大限活かせている生徒さんは、必ずしも多くはありません。中には、せっかくの授業を「なんとなく」で受けてしまっている生徒さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

だからこそ重要になってくるのが、自分に合った授業の受け方、いわば「My授業の受け方」を確立させること。

そこで今回は、実際に授業の受け方を工夫したことで、塾や予備校に頼らず東京大学に合格することができた私のお話をさせていただきたいと思います。

筆者のプロフィール

名前:水鳥 舞美 (みずとり まいみ)
経歴:国立の中学校→地方の県立高校→東京大学法学部4年

学校の授業をフル活用した私が、東大に合格できたワケ

先に白状しますと、私はストレートではなく、1浪して大学に入学しています。

「じゃあ授業をちゃんと活かせていなかったのでは?」と思われてしまうかもしれませんが、実はこの浪人期、私は一般的な浪人生とはちょっと違う1年間を過ごしていたのです。

それはなにかというと、塾や予備校に行かずに自宅浪人をしていたということ。
そしてこのときフル活用していたのが、高校時代の授業ノートおよび授業を通して培ったノート術でした。

「授業の受け方」とは?

私の話をする前に少し、高校生が確立すべき「授業の受け方」とは何なのか?について考えてみたいと思います。

授業の受け方と一口に言っても、イメージが湧きにくいかもしれません。
私はこれを、大きく2つの要素に分けて考えています。

  1. 授業に取り組む姿勢
    …授業態度や、予習・復習の習慣、小テストに対する姿勢など
  2. 授業ノートのとり方
    …授業内容をどのようにメモ・記録するか

1.の授業態度などに関しては、どの学校でも先生方が口を酸っぱくしてご指導されているかと思います。

しかし、2.の「生徒さん一人ひとりに合ったノートのとり方」という部分についてはどうでしょうか。ノートのコツというのは、重要な要素でありながらもあまり手厚い指導はなされないことも多いのではないかと思います。

二要素両面で、自分なりの授業の受け方を確立

私は、この「1.姿勢」と「2.ノートの取り方」という両方の要素を自分なりに確立できたことが、その後の受験勉強においても大変役立ったと思っています。

1.の姿勢に関して、私は演劇部の部長の仕事が忙しい時期も多く、授業中に台本チェックをするなどしていたこともなかったわけではないのですが(汗)、それでも「どんなに忙しくても小テストは満点をとる」などと自分のルールを決め、授業に真剣に取り組んでいました。

2.のノートのとり方については、入学して最初の授業で各科目の先生がアドバイスしてくださったノートのレイアウトをベースとして、「どんなことをどのようにメモするのか」を考えていきました。
このとき参考にしたのは、市販されている勉強法の書籍。効率的な学習方法を求めて、何冊もの本に当たりました。

授業ノートの工夫は何の役に立ったのか?

浪人前にやるべきこと

詳しいノート術は次の章に譲るとして、授業ノートを工夫したことは、私の進路にとってどのような影響を与えたのでしょうか?

もちろん、高校時代には定期テスト対策や受験勉強でこれらノートが役に立ってくれました。しかしそれだけではありません。それは自宅浪人時代のこと。高校時代のノートとノート術が、主に次のような面で力を発揮してくれました。

高校時代のノートが、浪人時代には参考書に早変わり

私は高校時代にノートのとり方を確立していたため、どのノートを開いても「どこに何が書いてあるか」「何色のペンで書いてあることが重要で、何色のペンで書いてあることはおまけ情報なのか」ということが一目でわかりました。

このため、高校のノートに書いた内容を復習したい際、必要な情報をすぐに取り出すことができたのです。これはいわば、高校のノートが参考書の役目を果たすようなものでした。

授業ノート術を活かし、参考書をラクラク独習

自宅浪人では塾や予備校を使った浪人と違い、自分で参考書や問題集を買ってきて一人で解き、一人で丸つけや復習をしなければなりません。

しかし、初めて使う参考書だと手間取ってしまうことも多く、まずその参考書を有効に活用するためにどうすればいいのか、ということから考える必要がありました。

そんなとき、自分なりのノート術を確立していた私は、初めての参考書でもノートを効果的に使って学習することができました。つまり、ノートのとり方という「型」を身につけていたため、様々な参考書の学習に応用することができたのです。

このようにして、授業に対する姿勢のルール・授業ノートのとり方の両方を確立させた私は、地方の高校から1年の自宅浪人を経て東京大学へと進学したのでした。

私が実践していたノート術

ここからは、私が実践していたノート術の一部をご紹介してみたいと思います。
まだ生徒さんにご指導されていないテクニックがありましたら、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

① レイアウトを固定する

授業ノートをとる上で最も重要なのが、ノート全体のレイアウトを決めることです。これについては、私が高校の先生からご指導いただいたように、生徒さんにお伝えされている先生方も多いかもしれません。

私の場合だと、例えば「英語はノートの左半分を教科書本文の写しに、右半分を自分で書いた訳文にして、さらに下部分に板書の内容をメモする」などとしていました。

高校時代の英語ノート

ノートのレイアウトを固定することには、

  • 毎回どんなふうにノートを書こうかと考える手間や時間をカット
  • あとから見返したときに、どこになにが書いてあるかが一目瞭然に

といったメリットがあります。

② 印やペン色などのルールを決める

ノートのレイアウトが決まったら、次に決めておくべきはノートに書き込む印やペンの色のルールです。

例えば、もし気分に任せてノートをとり、赤いペンで書いた内容が最重要の日があったり、青いペンで書いた内容が最重要の日があったりしたらどうでしょうか。これではあとから読み返してみても、どこに注目して復習したら良いのか見当がつきません。

しかし、印(☆や※など)やペンの色の意味を事前に決めておけば、このような混乱を避けることができ、定期テストなどのために読み返した際にも効率的な復習を行うことができるのです。

③ 先生の雑談やダジャレもノートにとる

私のノートのコンセプトは、「読み返したときに授業の光景が目に浮かぶノート」でした。というのも、授業の様子を映像で思いだすことができると、記憶の定着がとてもよくなるからです。

このために、私は授業内容に直接関わりのない先生の雑談や小噺(?)、ダジャレやオヤジギャグ(オヤジなんて言ったら怒られてしまいますね…笑)までノートに書き込んでいました。ときには自作のイラストを加えたりして、ノートをとること自体も楽しくなりました。

高校の世界史のノート。先生の「ここメモっときな」の言葉までメモ。(笑)

授業ノートの取り方のコツは、こちらの記事で詳しくご紹介していますので、併せてご参考にしてくださいね。

いますぐ試せる!東大生が教える「授業ノートの取り方」 7つのコツ

より多くの高校生に、「My授業の受け方」を確立してもらいたい

ここまで、私の「My授業の受け方」をご紹介してきました。

私はMy授業の受け方を確立したことが、大学受験での最終的な成功につながったと思っています。ただ一方で、こうしたことは学校ではあまり指導されてこなかったのも事実。例えば、ノートのとり方のほとんどは自分で本を読んだり試行錯誤を重ねたりして作り上げたものでした。

「もしこうしたことを、もっと早くに誰かに教えてもらえていたら…」
そんなことも考えます。

そこで私たちは、一人でも多くの生徒さんに自分なりの勉強法を確立してもらえるよう、「My勉強法”発見”プログラム」というプログラムを作り上げました。

このプログラムは、今回お話しした「My授業の受け方」、さらに授業の予復習などの自学自習に使える「My暗記法」を、生徒さん一人ひとりが手に入れることができる内容となっています。

プログラムを行うのは、厳しい採用を通過した現役難関大生。少し前まで高校生だった私たちが、「高校生の自分だったらこんなこと知りたかった…!」と思うことを惜しげなく伝授します。

勉強はつらいものだと考えている生徒さんはとても多いと思います。でも本当は、自分に合った勉強法を手に入れると、勉強はより楽しく、より効率的に行うことができるもの。私は、それを一人でも多くの生徒さんに知ってほしいと思います。

私たちが時間をかけて一生懸命作り上げた自慢のプログラムです。こちらで詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。


[※]出典:HATOプロジェクト「教員の仕事と意識に関する調査」