もう計画倒れしない!長期休暇の勉強計画の立て方のコツ

春休みや夏休みなどの長期休暇には、いつもよりたくさんの宿題が出ることが多いもの。休みの最後の数日にパニックになりながらなんとかこなす、なんて生徒さんも多いのではないでしょうか。

しかし、長期休暇はそれまでの数カ月に習ったことを復習する絶好のタイミング。授業は一度止まるのでわからないままに進むことがありませんし、やるべき宿題が学校側から提示されるので、本来勉強もしやすいはずなのです。

そんな長期休暇の勉強の重要な要素となるのが、「勉強計画」。その日にする勉強をあらかじめ決めておき、計画に沿ってこなしていくことで効率的に学習を進めることができます。とはいえ、

「計画を立てるのは面倒くさい…」
「はりきって計画を立てても、結局計画倒れに終わってしまう…」

という生徒さんも多いはず。そこで今回は、長期休暇をできる限り有効活用できるよう、生徒さんにおすすめしたい「勉強計画の立て方」のコツをご紹介します。生徒さん一人ひとりが計画倒れしない勉強計画を練って、より有意義で余裕ある長期休暇を過ごせるよう、先生のご指導の参考にしていただければと思います。

計画倒れはなぜ起きる?

勉強計画の立て方のコツ

長期休暇でも受験勉強でも、勉強計画を立てることには、

  • 効率的に勉強を進められる
  • やるべきことを期限内にやりきることができる

といったメリットがありますよね。しかし一方で、多くの生徒さんが計画の通りに勉強を進められない「計画倒れ」に陥ってしまいます。これはなぜなのでしょうか?

原因① キツキツの勉強計画を立ててしまい、結果的にこなせなくなってしまう

よくある原因の一つが、あまりにもタイトな勉強スケジュールを組んでしまうことです。
「1日10時間勉強しよう!」などと考えるのは良いのですが、普段長時間の勉強に慣れていないのにいきなり10時間ぶんの計画を練っても、なかなか実現できるものではありません。

最初の1、2日はよくても、すぐに計画通りにいかなくなって投げ出してしまう、というパターンです。

原因② 全力で勉強計画を作り、計画を立てたこと自体に満足してしまう

こちらもありがちな失敗のパターン。「あれもできそう」「これもやりたい」などとわくわくしながら完璧なスケジュールを作り上げるのですが、全力を注ぎすぎるあまり、計画を立てたこと自体に満足。結局なかなか全力で実行できず、計画倒れに終わってしまう、というパターンです。

勉強計画の立て方のコツ

勉強計画は、計画に沿った形で勉強ができて初めて意味のあるものですから、こうした失敗はとてももったいないですよね。では、どのようにしたら計画倒れしない勉強計画を立てることができるのでしょうか?

 

簡単3ステップ!勉強計画の立て方

一見、難しそう・面倒くさそうに思える勉強計画ですが、じつは3つのステップに分けると簡単に組むことができます。

そのステップとは、

  1. やることを書き出す
  2. 1回分の時間を計る
  3. 1日ごとの計画に落とし込む

というもの。以下、ステップごとに詳しくご紹介していきます。

 

STEP① やることを書き出す

勉強計画の立て方のコツ

長期休暇では、学校で出る宿題や自分なりにやりたい参考書、塾で出される課題など、やることがたくさんあるでしょう。

まずはこれらの全貌を把握し、「◯日間にどれだけのことを終わらせる必要があるのか」ということをしっかり理解する必要があります。

 

STEP② 1回分の時間を計る

次にするのは、ずばり「時間を計る」こと。といっても、これではなにをしていいのかわかりませんよね。

勉強計画を立てるには、一つの「やること」に対し、それをこなすのにどれくらいの時間がかかるのかを知る必要があります。なぜなら、たとえば「1日8時間勉強する」と決めた場合、「自分は8時間でこれだけのことができるはずだ」ということがわかっていないと、実際には10時間かかる内容を入れてしまったり、逆に4時間で済んでしまうような内容にしてしまったりと、計画倒れや時間のロスが起きてしまうからです。

一つ一つの「やること」を、まずは一度実際にやってみます。たとえば、「1日5ページずつ教科書を読もう」と思ったら、教科書を5ページ読むのに自分が何分かかるのかを計ってみるのです。

「やること」をすべて1回ずつやって時間を計ったら(できれば2、3回ずつやって平均を取れるのが理想ですが、難しければ1回ずつでも良いでしょう)、あとはこれを1日の計画にパズルのようにはめ込んでいくだけです。

 

STEP③ 1日ごとの計画に落とし込む

勉強計画の立て方のコツ

最後のステップは、細かな勉強計画を作り上げることです。春休みや冬休みは2週間程度ですので、1日単位の計画を組むのが良いでしょう。夏休みは40日程度と長めですので、人によっては週単位の計画にしてもいいかもしれません。ここでは、1日ごとの計画の組み方を説明します。

STEP②でわかった、一つひとつの「やること」にかかる時間を考慮し、1日に勉強したい総時間の中にそれらを組み合わせて埋め込んでいきます。

たとえば、「1日6時間勉強する」と決めた場合、

  • 英単語を20個覚える【30分】
  • 古文単語を20個覚える【30分】
  • 数学の問題集を4問解く【30分×4=2時間】
  • 英語の長文読解の問題を1問解く【1時間】
  • 世界史の論述問題を2問解く【30分×2=1時間】

合計5時間

というように組むのです。

このとき、目標時間(例では6時間)より若干少なめ(例では5時間)の「やること」を組むのがポイント。これはなぜかというと、目標時間に対してぴったりの時間がかかる内容を入れてしまうと、思っていたより時間がかかってしまったときに計画倒れが起きてしまったり、無駄に焦ってしまったりすることがあるからです。

 

 

勉強計画の立て方のコツ

ここまで、勉強計画の立て方の流れをご説明してきました。

最後に、計画を立てるときのちょっとしたコツを3つ、ご紹介します。

 

コツ① ルーティンとなる勉強を一ついれる

誰でも勉強に取り掛かるのは腰が重いもの。まずはこの「勉強始め」のハードルを乗り越えることが大切です。

そのために、その日最初にやる勉強は「簡単」で「時間のかからない」、自分にとって「楽しい」ものにしましょう。これを毎日の勉強計画の最初に入れておくのです。

たとえば、私は数ある勉強の中で唯一、漢字の勉強だけはストレスなく行うことができるのを自分で知っていました。そこで、朝一番の勉強は漢字の問題集を3ページやることに決めていたのです。こうすると、漢字の勉強から自然と自分の頭と体が勉強モードに入り、その先のあまり気乗りしない勉強にもスムーズにつなげることができました。

とはいえ、生徒さんによっては「ストレスにならない勉強なんてない」という場合もあるかもしれません。そんなときは、勉強ではなくても大丈夫です。たとえば、東大生の中には受験生時代、「勉強前に必ず決まったお気に入りの音楽をかけ、それを聴いたら勉強モードに入れるようにしていた」という学生もいました。このように、音楽でも筋トレでも、自分にとってスイッチの入る行動であればなんでも良いのです。

 

コツ② な〜んにもしない日を設ける

勉強計画の立て方のコツ

2つめのコツは、計画の中にあえて「なにもしない日」を設けることです。

どんなに良い勉強計画を作っても、やはりやる気の出ない日があったり、体調を崩してしまったり、想定より時間がかかって計画をこなせなかったり、といったことが起きます。そんなとき、毎日ぎっしりと計画を組んでしまっていると、調整がきかなくなってしまいます。

これを防ぐため、何日かに一度、やることを入れない日を作るのがおすすめです。それまでに押してしまった計画を、この日で調整するのです。

目安としては週に1日程度あれば、その日じゅうに調整がきくのではないかと思います。

 

コツ③ 得意科目・苦手科目をバランスよく配置

バランスのよい勉強計画を心がけるのも大切なポイントです。好きな科目ばかりやる日と嫌いな科目ばかりやる日とに分かれてしまうと、後者の日にはなかなか勉強が進まないものです。

自分がやる気の出る勉強・なかなか出ない勉強とをセットにして、ほどよく散らしたスケジュールにできると良いでしょう。

 

まとめ

勉強計画の立て方のコツ

長期休暇におすすめの、失敗しない勉強計画の立て方についてご紹介してきました。

学校では勉強そのものを教える機会は多くても、勉強の計画の作り方について指導できる時間はそう多くないのではないかと思います。生徒さんへのご指導に、ぜひ役立てていただければ幸いです。

勉強計画の立て方のまとめ

STEP① やることを書き出す
STEP② 
1回分の時間を計る
STEP③ 
1日ごとの計画に落とし込む

★コツは、「ルーティンとなる勉強や行動」「調整日」「バランス」!