理系大学生の進路選択!~反面教師から学ぶ進路選択~

2018年3月31日

今を駆け抜ける高校生たちが一度は立ち止まってしまうもの、それが

進路選択」。

どうすべきかわからない高校生がほとんどだと思います。そこで今回は、理系の大学院に在籍している某キャストの人生を振り返りながら、進路選択のために高校時代に行っておくべきことを考えていきましょう!そこでまず最初に高校時代を中心に私の進路選択を反面教師として綴っていき、そこから得た私の学びを最後に共有したいと思います。

筆者の私は、現在都内の大学院で宇宙物理学を専攻している大学院生です。将来は研究者を目指しているわけですが、実は勉強が昔から大好きだというわけではありません。特に大学最初の2年間はやりたいことが全くなくなってしまい、非常に後悔をしました。それでは私がどのような進路選択をしたのか、遡って見て行きます。

進路に対して盲目的な高校時代

多くの学校と同じく、私の高校も2年生で文理が分かれました。なので、高1の終わりには来年度の文理を選択しなければなりません。とは言うものの、私は微塵の迷いもなく理系に進むことを決めました。数学と物理で得点が取れて、暗記科目の社会科が嫌いというとても単純な理由です。もちろんこの時点では、志望校すらあまり決めていませんでした。

高2の中頃から成績が上がってきた私は、東大の理科I類を目指し始めました。この科類にしたのも、数学や物理を勉強する人は大抵理科I類に行くからという安易な動機です。それでも東大に行きたいという気持ちは人一倍大きかったという自負がありました。例えば、1年間欠かさず日記を書き勉強内容を記録して自己管理を徹底し、入試日が近づくと風呂場で合格するイメージトレーニングをしていました(笑)

今思えば、この時の私は「大学に受かることだけ」をひたすら考えていました。逆に言うと、大学に入ってからやりたいことなど微塵も考えていませんでした。それも当然で、当時の私は大学に入ってからや将来について誰とも話す機会がなかったからです。

とはいえ、このように努力を重ねていった私は、一抹の不安と、また確かな自信とともに入試に向かって行きました。

大学入学後の後悔

努力が身を結び大学に合格できた私は、夢のようなキャンパスライフを思い描いていました。サークルも勉学も充実し、自然と楽しい生活になって行くのだろうと思っていました。しかし、現実はそんなものではありません。なんとなく入ってみたサークルは長続きせず一年でやめ、好きなはずの理系科目も惰性でテストのために勉強をするレベル。「やりたい!」と言い切れるものがなく、目の前のことも何かやる気が出ない。そうしているうちに大学に行く足が鈍り、1年生の後期には家に籠りがちになりました。

「大学には受かったのに、なんでこんな風になってしまったんだろう…」

合否だけが結果ではないことを悟り、自分の大学受験は長い目で見れば失敗だったんじゃないかとすら思いつめていました。


足りなかったもの

いわゆる燃え尽き症候群に陥ってしまった私は、それから自らの人生について悩み苦しむ2、3年を送ることになります。ただその後、なんとか人生でやりたいことを見出し、一歩を踏み出すことができました。そんな今から振り返ると、当時足りなかったものは「自分の将来を考える機会」だと結論づけています。

これに関して、心に残っている出来事があります。それは高3の夏休み、ジブリの「耳をすませば」を見ていた時のことです。作中で月島雫という女の子が、勉強をよそ目に小説家を目指しひたすら小説を書き始めます。結局それは駄作に終わってしまうのですが、書き終わった達成感で涙を流すシーンは、当時の僕には輝いて見えました。

「苦しんでまで勉強している意味はなんだ?何につながっているんだ?」

この時まで考えたことがなかった問いですが、何かとても大切な問いのように思えました。しかし答えは出ず、その日は勉強に手がつかなくなりました。結局考えることをやめて、とりあえずは受験勉強に専念することにしました。

今思えばこの時に将来についてもっと考えておくべきだったと後悔しています。当時の自分に届くのであれば「大学受験が終わっても人生は続くよ」と、言ってあげたいです。


将来を考えるって…?

では、その機会を得たとして「将来を考える」とは具体的になんなのでしょうか?

それはズバリ、「自分と、外の世界を知ること」です。まだこれでも曖昧なので、以下で詳しく述べたいと思います。

①「世界を知ること」

まずこの「世界」とは、大学入学後の生き方の多様性を指します。今考えると都内で高校時代を過ごした私には、高校の先輩が近い将来を教えてくれる唯一の繋がりでした。先輩による懇談会が定期的に行われていたので、そこでの話をもっと多く聞いておくべきでした。このような一つ一つが、大学やその先の社会を知る上での限られた窓口なのだと今になって思うのです。また、高校生でも参加できる学生団体というのも多数あります。

https://activo.jp/high_schooler/student_group

これらの団体に参加することで、社会にはどのような問題があるかも身を以て体験できるかもしれません。

②「自分を知ること」

これは「自分の興味や適性を知ること」です。そこで協力してくれるのが、担任の先生や両親だと思います。特に進学校の場合、先生との面談は成績について丁寧に行われます(あくまで実体験)。自分の中ではそれが逆に過信を生み、大学合格以上のことを考えることを妨げていました。なので当時の先生には、私に将来のことを考えるよう促し、そしてその返答をひたすら聞いてもらえたら、より良い対話になった気がします。

一方で当時の私は、成績さえ取っていれば親からとやかく言われる必要はないと強がっていました。しかし両親は、自分と時間を一番多く共にし、性格を一番わかってくれている貴重な存在です。高校生は多感な時期で、家族に対して不器用に接してしまいがちかと思いますが、将来に悩んで苦しい時こそ頼ってみてください。

結び

ここまで私自身の生い立ちに沿って、進路選択に関する思いを綴ってきました。高校生のみなさんは、成績だけではなく自分の進路も必ず考え抜いて悩んでください。この「進路を考える」とは、「自分を知り、世界を知る」ことです。またこれを読まれている先生がいらしたら、そんな生徒さんから話を聞き出してください。それだけでとても楽になります。

そしてどんなに悩んでも答えが見つからない人のために、この言葉を贈ります。

「悩む力は、生きる力だよ」

これは、私が大学入学直後に陰鬱になっていた時、大学のカウンセラーから頂いた言葉です。人は悩んで答えが出ない時、その過程が無駄だと思いがちです。私も、研究でブラックホールのことを何時間も考えて、結局答えが出ず焦る時があります。しかしその時間が無駄になることはなくて、悩むからこそ人は生きることができるのです。つまり、悩むことは生きることそのものであり、尊いのだと思います。だからこそ青春真っ只中のみなさんは、今この瞬間をしっかり生きて、悩んで進んでください。

ぜひ、進路に迷う高校生に伝えてほしい、そう思います。

 


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