進路決めは学生との会話から~学生と話せる3つのイベント~

2018年3月31日

志望大学を決めるとき、高校生は大学パンフレットを読んだり大学のホームページを見たりすると思います。またオープンキャンパスなどのイベントに参加して、説明を聞く高校生もいるでしょう。

しかし「その大学・学部で何ができるのか」「A大学とB大学の○○学部の違いは何なのか」という疑問は残ったまま…なんてことはありがちです。また、「○○学部に進みたいがどの学部に行けばいいかわからない」という生徒さんにはどんなイベントが向いているのでしょうか?

そんな疑問を解消するには、大学で現在学んでいる学生と直接話すことがとても効果的です。そこで、学生と直接話ができるイベントについて紹介していきます。

進路イベントのタイプ分けと学生と話すべき理由

進路選択のためのイベントといえばオープンキャンパスが代表的ですが、その他にもイベントの種類があることはご存知でしょうか?

  • オープンキャンパス…大学が主催しキャンパス内で大学の説明を行う。
  • 大学合同説明会…複数大学が会場にブースを設けて説明を行う。
  • サークル主催イベント…大学の学生が様々なイベントを企画する。

このように大学について知るためのイベントには様々なものがあります。

しかし、なぜ学生と話すのが効果的なのでしょうか?

学生は高校生と近い立場にあり、自らも進路選択を最近行った経験から、高校生の迷いや悩みをくみ取ったうえでアドバイスすることができます。そして個別相談といった1対1の対話を通して、大勢に対する説明ではしていなかった細かい説明やかみ砕いた説明をすることができます。学生の体験を交えた説明はリアルな学生の実感を伴うものとなります。

また、高校生も歳の近い学生の言葉や姿に共感したり、学生の姿に憧れたりすることで、より具体的に進路を描けるようになり、勉強の意欲が高まるといった効果もあります。学生と高校生の対話は、意識向上のうえでも進路選択のプロセスのうえでもとても効果が高いのです。

それではここからは、具体的にイベントの内容と学生とどんな話ができるのかということを見ていきましょう。

その1:オープンキャンパスの個別相談会

オープンキャンパスでは、大学の担当者からの大学や学部についての説明など大会場での説明のあとに、学生による個別相談会が開かれる場合があります。学部別などに分かれた学生の中から自分が話を聞きたい学生を選んで、数分~10分程度話をすることができます。

この個別相談会は参加する高校生がとても多いので、会場の混雑や多少のあわただしさを感じるかもしれません。しかし短時間でも大学で学生が実際にどんなことを学んでいるのか聞いたり、入試について相談したり、大会場での説明を補足してもらうことができます。

また、大学のキャンパス内で開かれることから、大学の環境と学生の雰囲気を同時に知ることができるということがメリットです。

私が参加した個別相談会では、興味のあった教養学部の学生かつ同性である女子の学生に話を聞くことができ、学部の勉強について詳しく教えてもらいました。ホームページや大勢に向けた説明では「国際関係を勉強するならここかな」というぼんやりとしたイメージだったのが、「国際関係は政治経済の仕組を学んでそこから特に興味のある○○地域の紛争についてetc…」と先輩の具体的な勉強の内容を知れたことで、志望学部をしぼり大学での深い学びのおもしろさを感じることができました。このとき始めて大学に足を運んだこともあり、大学のオフィシャルな説明とキャンパスの雰囲気と学生の雰囲気全てが刺激になりました。

その2:大学合同説明会のブース説明

大学合同説明会は、数校から多いときには数十校の大学が合同で行う説明会です。大きな会場の中に各大学がブースを設けて、大学の担当者や学生から直接説明を受けることができます。

例:東京大学主催 主要大学説明会http://www.daigakujc.co.jp/information/2017/todai/notification.html

合同説明会の一番の特徴は、一度に複数の大学について知り比較できることです。興味がある大学が複数あったり、同じ名前の学部学科を持つ複数の大学で迷っていたりする場合は、このようなイベントで大学間・学部間の比較をすることで大学の理解と進路の明確化にとても役に立つはずです。大学の垣根や都道府県の垣根を超えて複数大学が一同に会するイベントは、部活や日々の生活に忙しい高校生にとっては参加しやすいでしょう。

合同説明会では、各大学につき学生の数はそれほど多くなく、高校生の興味にぴったり合った学生に出会えるとは限りません。しかし、複数の大学の学生の体験を聞くことで様々な進路選択の方法を知ることができ、その中から自分に合った体験談を選び取ることができます。それらを通して比較することで進路を絞り込めるのはもちろん、今まで知らなかった大学や学部に出会って進路が定まるなど思わぬ良い出会いも期待できます。

私が参加した大学合同説明会は、全国の主要大学が全国5会場で開催するイベントの広島開催のものでした。自分の居住地域から進学した学生に話を聞くことで親近感を感じたり地域に基づいたアドバイスをもらうこともできました。また、国公立大学で迷っていた2つの大学についてしっかり時間をかけて話を聞いて、それぞれの大学の進学の制度や学びの内容の違い、留学支援など様々な違いを明確にすることができたことが、より自分の興味の追究に合っている大学を選ぶことができ、進路選択に役立ちました。

 

その3:サークルが開催するイベント

最後に紹介するサークルが開催するイベントは、大学の学生団体やサークルが主催するイベントのことです。内容は個別相談会やキャンパスツアー、学部の説明や模擬授業を交えた半日から1日のイベント型のものなど、主催する団体によってさまざまです。

参考:女子高校生のための東大オリエンテーションツアー(東京大学女子キャン運営委員会)
www.ut-joshicamp.com/

このイベントに参加する最大のメリットは、学生と長時間一緒に過ごすことができることです。比較的小規模なことが多いためオープンキャンパスでの相談会のような短時間では聞き切れないような相談をしたり、上記2つのイベントではなかったような授業やミニ講義といったオリジナルの形式を通して、その大学についてはもちろん、学生生活についてイメージを膨らませることができます。

学生と長時間一緒に過ごすことで、学生をロールモデルとして意識できることも高校生のモチベーションになるはずです。個人的な体験について聞いた学生のアドバイスは高校生にも実感を持って受け入れられやすく、「この人のようになりたい」といった模試の成績とは違った方向性の目標を持つことは、目標を保つためにも大切です。

私が参加した学生団体が主催するイベントでは、大学の複数の学部学科について授業内容や学生の雰囲気を学生自身が説明したり、教授を招いたワークショップ形式の模擬授業を行ったりしました。学生目線で大学を感じるとともに、常にアットホームな雰囲気で質問も気軽にしやすかったです。

学生を知ることで大学のリアルが見えてくる

高校生にとって様々なイベントを通して学生と会話することが進路選択に良い影響があることを感じていただけたでしょうか?

・イベントの種類によって得られる情報や経験は異なる
・学生との会話で大学のリアルが見え、進路が明確になる
・学生の姿が勉強のモチベーションになる

イベントには参加すればいいというものではありません。自分の状況や目的に合ったイベントに参加して、ぜひ学生の言葉や姿から進路選択のヒントを得てもらえればと思います。

 


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