News(2014/08/21)

第1回キャリア教育セミナー開催のご報告

大学体感プログラムは、「第1回キャリア教育セミナー」を8月10日に開催いたしました。

当日は悪天候の中、45名の方にお集まりいただきました。ご参加いただいた方には、心より感謝を申し上げます。

今回のセミナー当日の様子・アンケート結果についてご報告いたします(セミナーの概要についてはこちらをご覧ください)。

講演の様子

  • 講演①「芦花高校のキャリア教育」(秋本嘉一氏)
  • 1人目の講演者は、東京都立芦花高等学校の秋本先生(キャリアガイダンス部主任)でした。芦花高校は「平成23年度キャリア教育優良学校文部科学大臣賞」を受賞しています。

    芦花高校では3年前より、「この子たちの夢を3年後に叶えてあげようプロジェクト」と題したキャリア教育プロジェクトに取り組んできました。このプロジェクトでは、社会に出た時に必要となる「コミュニケーション力」「グループワーク力」「プレゼンテーション力」「問題解決力」という4つの能力を身につけて欲しいと秋本先生は考えているそうです。

    講演の中では、高校1年生〜高校2年生の間にどのような”仕掛け”をしているかをお話しいただきました。人にやらされるのではなく、「自分たちが面白いと思うことにチャレンジする」という精神を生徒の中で育むための”仕掛け”は、大変参考になりました。

    講演の様子① スライド①
  • 講演②「高校での活動経験が大学生の職業意識に与える影響」(望月由起氏)
  • 2人目の講演者は、お茶の水女子大学准教授(大学学生・キャリア支援センター)の望月先生でした。望月先生からは、小学校〜高校における活動経験が、大学生の進路成熟傾向(どのくらい自分の進路について考え、行動しているかの指標)にどのように影響を与えているかについての調査を紹介いただきました。望月先生は、「これをやればうまくいくというキャリア教育は存在しない」ということを前提として、お話を始められました。

    分析結果では、男女や大学難易度によって、活動経験が大学生の進路成熟傾向に与える影響が異なっているということが示されていました。女子学生の場合は”恋愛経験”が比較的大きな影響を与えるということや、難関大学生は高校の授業の”予習”から、一般大学生は高校の授業の”復習”から影響を受けているという興味深い結果などをご紹介いただきました。

    さらに、お茶の水女子大学でのキャリア教育への取組事例についてもお話していただきました。

    講演の様子② スライド②
  • 講演③「キャリア教育をつくり変える」(児美川孝一郎氏)
  • 最後となる3人目の講演者は、法政大学教授の児美川先生(キャリアデザイン学部)でした。児美川先生には「キャリア教育をつくり変える」と題し、従来のキャリア教育のあり方を点検し、これからのキャリア教育がどうあるべきかということについてお話いただきました。

    児美川先生はまず、この10年でなぜ”キャリア教育”が注目を集めるようになったかという社会背景から話を始め、今まで行われてきたキャリア教育が抱える問題点を指摘されました。「夢追い型」のキャリア教育で子どもたちを焚きつける一方で、実際には既存の現実社会への「適応」を迫るという構造的矛盾が、今までのキャリア教育には存在していたのではないかという問題提起が印象的でした。

    最後に、これからのキャリア教育がどうあるべきかをお話していただきました。広義のキャリア教育と狭義のキャリア教育の両方に並行して取り組むことが必要だということ、その中で教師が「実践者」と「コーディネーター」という2つの役割を果たさなければならないという主張をなされていました。

    講演の様子③ スライド③
  • パネルディスカッション
  • 3名の先生方による講演終了後、参加者様からの質疑応答も含めたパネルディスカッションを行いました。

    講演の様子④ 講演の様子⑤

アンケート結果&参加者様の声

  • 参加者様の声
  • 3人先生方の話がとても充実していて、参考になりました。キャリアカウンセラーとして、教員として、学校内で悩むことも多くありましたが、少し気持ちが明るくなりました。(高校教員)
    キャリア教育について考えるきっかけをたくさんいただきました。特に、これまで学校教育の中で行ってきた教科指導、生活指導、学校行事、部活動などに対して、キャリア教育としての意味づけを持たせてみればよい、というご指摘は、キャリア教育に対して腰が引けてしまいそうな人々にも、勇気を与えてくれました。(高校教員)
    秋本先生の意見に対し、とても共感が持てました。教科についての教育はもちろん大事ですが、その幹となる部分についての教育の重要性を改めて実感しました。(教員志望大学生)
  • アンケート結果(満足度)
  • 満足度のグラフ

    セミナー終了後のアンケートでは、45名中43名の方に「満足」以上の評価をしていただきました。

    大学体感プログラムでは、この「キャリア教育セミナー」を今後も継続して開催していきたいと考えております。次回は2015年3月頃の開催を予定しておりますので、開催の折にはぜひ多くの方に参加していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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