心理学と数学、どちらを選ぶ!?〜文理選択、現役早大生のホントの話~

2017年10月25日

大学受験において高校生が下す最初の大きな決断、文理選択。文理選択は、生徒さんが大学生になったときに触れる学問、考え方、そして大学卒業後の選択肢にも大きな影響を与えます。

大学生になってから、自らの文理選択を後悔する学生もいます。

すぐに決断できればよいのですが、今まで目の前だけを追いかけていればよかった高校生たちは、突然現れた将来を見据えた選択に対して非常に苦しみます。

今回は、心理学や文学に興味があったものの、数学と理科が好きで得意科目だった某キャスト(早稲田大学で数学の勉強をしている三年生)に、

  • 高校一年生のときにどのように文理選択をしたのか
  • 現在その選択についてどのように考えているのか

をインタビューしました!

高校の文理選択

 文理選択についてどのような点で悩んでいたのですか?

私は昔から心理学に興味があり、中学生の時は心療内科に職業訪問に行ったり、心理学の本を買って読んだりしていました。

また、古典が好きで、特に徒然草は、現代語訳を調べて、先人の考え方と現代人の考え方の共通点を見つけることが好きでした。小説を読むことも好きでした。

しかし学校の授業では、数学と理科が得意で、成績は他科目と比べて突出していました。答えまで辿り着くプロセスを考えることを楽しいと感じていました。

好きなことは文系。得意なことは理系。

高校一年生の冬の文理選択で、今まで将来のことをきちんと考えていなかった私は、どちらを取るか迫られました。

高校の文理選択
こちらはキャストが高校生の時に読んでいた本です。

決断に至るまでにどのような過程を経たのですか?

身近な大人―先生や両親―に相談しました。

先生には、文系科目と理系科目それぞれの先生に相談しました。
まず初めに先生は、私の将来の夢や勉強したいことなど、
私の考えを聞いてくださいました。

そのうえで、ご自身の体験談や、
文理それぞれの選択肢を取った場合の学問の選択肢や将来の選択肢を教えて頂きました。
最後に、先生ご自身の考えを伺いました。

先生方は、先生ご自身の考えを私に押し付けるのではなく、
私の視野が広がるような話をたくさんしてくださいました。

例えば、
「心理学でも数学は使う」
「数学は日本語力も重要になる」
というお言葉は目から鱗でした。

教科の好き嫌いや得意不得意のみで文理選択について考えていた、視野の狭かった私に、
それぞれの選択肢を取った場合にどのような将来の可能性があるのか、
先生方ご自身の体験談も交えて大人の経験や知識・考えからお話してくださいました。

そのおかげで私は、広い視野を持って進路選択を行うことができました。

最終的にどのような決断をされたのですか?

先生の他にも、両親に私の性格も踏まえて相談した結果、

私は理系に進むことに決めました。

理由としては、
自分の得意なことで世の中に貢献したいと思ったからです。
色んな人に相談した結果、理系分野の学問にも興味が湧きました。
自分の得意な学問を大学で学んで磨きをかけ、
その分野で世の中に貢献したいと考えたんです。

「自分の好きなことは、どこかでプラスになる。無駄にならない。」
とアドバイスを頂いたので、自分の好きな文系分野の事柄は、生かすべき時に生かそうと考えました。

また、理系でも文系就職(※)はできるが逆は難しいと教えて頂き、
それも理系を選択する理由の一つになりました。

現在、理系に進んだことをどのように考えていますか?

結論としては、理系に進んで良かったと考えています。

現在私は早稲田大学で数学を学んでいますが、
「なぜ?」を突き詰めたい私に、数学は合っています。
また、問題や教科書を読んだり、証明を書いたりする際には、先生の仰る通り日本語力も重要なんですね。
その点で、文系分野に興味を持っていたことも役に立っています。

辛いことがあったときでも、
高校生の時に納得して決めた選択肢であるからこそ、頑張ることができています。

高校の文理選択
早稲田大学理工キャンパスの景色

文理選択を控えた高校生に一言お願いします!

たくさん情報を得て、現時点で自分に悔いが残らない決断をしてください。

今回私は理系に進むことに決めましたが、
自分の興味を尊重して文系に進む道もあったと思います。
どちらが間違いということではなく、自分の考えとして、
理系進学を選んだということです。

現時点で悔いの残らない選択をするためには、
視野を広く持ち、たくさんの考え方や情報を得ることが不可欠です。

私たちは、未来を知ることはできません。
将来、違う選択があったかなと思う時が来るかもしれない。
しかし、現時点で悩み抜いて下した決断なら、
将来後悔することはないでしょう。

文理選択で悩んでいる高校生にはぜひ、
人生の先輩である両親や先生からたくさんお話を伺って、そのうえで、
現時点で自分が納得できる決断を自分自身で下してほしいと思います。

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いかがでしたか?

文理選択にはひとりひとりのストーリーがあります。
生徒さんが悔いのない選択をできるよう、様々な観点からサポートをしてあげていただけたらと思います。

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