学部学科は好きなことだけで選ぶな!? 〜進路選択の3つの方法〜

2018年3月31日

 

進路が選べないのは、興味・関心にこだわりすぎているから?

進路指導はどうあるべきか?

「好きなことや興味のあることを勉強したり、仕事にしたりするのが一番いい。」 確かにそうです。しかし、好きなことや興味というのは、誰しもがそう簡単に見つけられるものではありません。また、興味というのは変わっていくもの。むしろ全く変わらなければ、大学四年間で何を学んだのかという話になってしまいます。では、他にどのような進路指導がありえるのか?

この記事では、とある文系大学生の経験を踏まえつついくつかの対案を挙げたいと思います。

学部学科選びの3つのアプローチ

好き以外にはどんな選び方があるのか?

この記事では、「好きなことや興味から入る」というよくある進路指導の方針に加え、
一見それと対立する「得意なことから入る」「ちょっといい加減な動機から入る」というアプローチを提案します。

アプローチ① 好きなことや興味から学部学科を選ぶ

好きで勉強できるなら、この上ない幸運だが…。

「動物が好き」「人と関わるのが好き」「まちづくりに興味がある」……。このような興味を見つけられた生徒は、とても幸せ者です。そのような生徒に出会ったら、先生は大学や書籍など、いろいろな情報を与えてあげてください。水を得た魚のように、その生徒はさまざまなことを吸収するでしょう。

ただ、「現時点で好きなことや興味が特にないのに、無理矢理つくらせようとすること」は生徒にとって良い事ではないと考えます。

これをやってしまうと、生徒が後々ミスマッチに苦しむことになりかねません。 高校段階で一生を賭せるようなテーマを見つけられるのは、ある種の才能です。私にはそういう才能はありませんでした。本当にやりたいことが(何となく)見えてきたのは、大学三年の秋です。

繰り返しますが、大事なのは、十把一絡げに好きなこと・興味による進路選択をさせるのは得策でないということです。

アプローチ② 得意なことから学部を選ぶ

仮に選んだ進路が苦手な物だと…。

ではどのような対案が考えられるでしょうか?

私が強くおすすめしたいのは、「得意なこと」から進路を選ぶという方法です。
なぜ得意なことから進路を選ぶとよいのでしょうか?
まず、多少なりとも得意でないことは長続きしません。また得意でないことは、やっていて達成感がなかなか得られないので、その進路で幸せになれるとも限りません。好きという動機から進路を選ぶ人でも、それがある程度は得意という場合が少なくないはずです。そして社会全体にとっても、若い世代には適材適所で活躍してもらうほうが望ましいでしょう。

私は、好きなことや興味がどうでもいいと言っているのではありません。好きなことというのは得意なことをやっているうちに見つかるものです。「好きこそものの上手なれ」ならぬ、「上手であれば好きになる」です。 もっとも、自分の得意なことがわからないという生徒も多いでしょう。それを見つけ伸ばすことこそ、先生方の役割です。

私は中学2年生のとき、国語の先生に「文章を書くのがうまいね」とほめられたことがあります。それから文章にはこだわりを持つようになり、文章を書くのが好きになりました。だから今、こうして記事を書いているのです。得意なことは好きなことより見つけやすいはずです。それを見つけたら、些細なことでもすかさずほめてあげましょう。そういう日々の積み重ねも、実は大事な進路指導です。

アプローチ③ ちょっといい加減な動機で学部学科を選ぶ

「モテたい」も進学の動機?

これは先生方の抵抗が最も強いと思いますが、最初の動機は適当でもよいというのが、私の考えです。 私がいまの大学を志望したきっかけは、キャンパスを見学した際に「歴史があってかっこ良い」と思ったことでした(今になって考えれば「ぼろい」ということでもありますが)。
最初はそれだけです。あとは東京に出たいとか、有名な大学に行ってみたいとかありましたが、いずれにしても「不純な」動機でした。

しかし目標であることには変わりないので、その後成績は上がりましたし、行きたい学科の細かい吟味もそれから始めました。

最初の動機は適当でも、ちゃんとした理由や実力は後でついてくるのです

ですから先生方も、一見いい加減な動機をそれとして切り捨てることなく、生徒を応援してあげてください。先生方からそういう動機を引き出してあげるのもよいでしょう。そしてそれをテコに、よりしっかりした動機を持つようにじっくり支援してあげてください。

まとめ もっと肩の力を抜いて、進路を、人生を考えよう

そもそも人生とは?

この記事では、「好きなことから学部学科を選ぶ」ことの行き詰まりに対して、「得意なことから選ぶ」、さらには「ちょっといい加減な動機から選ぶ」という対案を提案しました。

伝えたいのは、進路を選ぶとき真面目になりすぎないほうがよいということです。

得意なことで進路を選んだり、いい加減な動機で選んだり、というのはともすれば「人生の手抜き」に思えるでしょう。

しかし実際、手とは言わないまでも、もう少し肩の力は抜いてもよいのではないでしょうか? そうすると案外、進むべき進路は見つかるものです。 「生まれ変わったら……になりたい」。そういうことを、私たちは無責任に語ってしまうときがあります(生まれ変わったとしても自分のことなのに!)。しかし今の人生も、そのくらい肩を抜いて柔軟に考え、楽しんでみるというのはどうでしょう?


こちらもおすすめ!
学部・学科選択についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考にしてくださいね。